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エンプラ営業の仕事に対する向き合い方

  • エンタープライズセールス

エンプラ営業の仕事に対する向き合い方

課題解決力×プロジェクトマネジメント力で「売れる営業」になるために、エンタープライズ営業の本質や課題解決・プロジェクトマネジメント力、反対者説得の実践ノウハウを現場目線で徹底解説します

1. エンタープライズ営業とは?その難しさと面白さ

①SMB営業との違い/求められる本質

エンタープライズ営業は、大企業や組織を相手にサービスやソリューションを提案・導入する営業活動です。

SMB(中小企業)営業と比べ、意思決定の人数・プロセスが圧倒的に複雑であり、「組織構造」「社内力学」「人間関係」「長期戦」が特徴的です。こうした複雑な構造を可視化するステークホルダーマップの作成が、アカウントプランニングの第一歩です

項目 SMB営業 エンタープライズ営業
決裁者 社長や役員が多い 多数の意思決定者・部門が関与
問題の顕在化 すでに「困っている」ことが多い 問題が潜在化している・合意形成が必要
商談リードタイム 数週間~数ヶ月 半年~数年も珍しくない
タスク・関係者数 限定的、営業1人で完結しやすい 社内外に多数、タスクと調整が膨大
必要スキル ヒアリング力、提案力 組織攻略力、課題解決力、PM力、根回し力

2.エンプラ営業担当者に必須の2大スキル

課題解決力 ― 「見えている困りごと」を超える

なぜ「課題解決」が必須か?

  • SMBでは「現場の困りごと」=「導入理由」になりやすい

  • エンプラ営業では経営課題や組織課題を自ら発掘し、「自社サービスでなければ解決できない」と納得させる必要がある

  • 現場ヒアリングだけでは不十分。経営層の本音・中長期計画・組織の痛みを見抜く洞察が求められる

課題解決営業の進め方

ステップ 実施内容例
情報収集 IR情報・中計・現場の定性情報・他社事例・業界動向の徹底調査
ヒアリング 部門横断で「評価軸」「困りごと」「導入障壁」を聴取
仮説立案 経営の“痛み”を自社サービスでどう変えるかをストーリー化
カスタマイズ提案 部門別・役職別で刺さる資料/ロジックを使い分ける
稟議・説得支援 「社内でどう説明すれば通るか」の伝言ゲーム対策資料を用意

実例ストーリー

現場は「エクセルが煩雑」と困っていたが、経営層は「全社DXと働き方改革」を重視。

両者をつなぐストーリー(全社データ統合による現場効率化→経営KPI改善)を用意し、

経営層・現場・IT部門それぞれにカスタマイズした資料で合意形成を実現。

②プロジェクトマネジメント力(PM力)

なぜPM力が不可欠なのか?

  • 社内外の関係者が多く、誰か一人でも反対すると案件が止まる

  • 「誰が・いつ・何をやるか」が曖昧だと、タスク漏れや“責任なすりつけ”が発生しやすい

  • 案件全体を俯瞰するWBS(工程管理)・進捗会議・根回しが営業の重要タスク

PM力を発揮する具体的アクション

分類 具体例
WBS作成 案件ごとに全タスク・担当・期限を洗い出し、ガントチャートで管理
ステークホルダー管理 組織図+非公式な人間関係図(推進派・反対派などをマッピング)
進捗会議 定例会議を顧客・社内含めて設定。全員の認識合わせを徹底
タスク管理 社内(開発・法務・経理)と顧客側(IT・現場・経営層)のToDoを進捗管理
反対勢力対策 反対部門の評価軸や過去の失敗まで事前ヒアリングし、先回りで資料準備

3.反対者から賛成者に変える「説得ルート設計」の極意

社内力学・人間関係の把握

  • 公式な組織図だけでなく、「誰が誰に影響力を持っているか」「どの部署が実は実権を握っているか」を調査。パワーチャートを用いて関係者間の影響力構造を図式化することで、攻略の優先順位が明確になります

  • パーソナルな情報(同期・趣味・家族・過去の仕事体験)も収集

  • 反対者が「誰からなら話を聞くか」を徹底リサーチ

①説得ルート設計フロー

実例ストーリー

ある大手案件で、情シス部長が強硬に反対。しかし、その部長は現場リーダーと釣り仲間。

現場リーダーを味方につけて「現場が困らない運用案」を情シス部長に伝えてもらい、

会議前に腹落ちさせたことで、公式会議ではスムーズに承認。

4.エンプラ営業で「成果を出す」人がやっていること

①「成果を出す」エンプラ営業の行動リスト

  • 会社の人事異動や組織変更も追い続け、常に社内情勢を最新化

  • 社内外のchampion(推進者)を地道に探す

  • 表に出てこない「実権者」や「裏champion」を地道に発掘

  • 反対部門の本音をヒアリングし、パーソナルな説得ルートを組み立てる

  • 案件ごとにWBS・ガントチャートで進捗管理

  • チームで(技術・マーケ・CS含む)案件を動かす

  • 契約後もアップセル・他部署展開を視野に関係を作り続ける

5.営業は「一人ではできない」チーム型営業体制の重要性

チーム営業の巻き込み例 ポイント
開発・技術部門 現場のIT部門との技術的なQ&A
マーケ・事業企画 社内導入事例の資料化、成功事例の提供
カスタマーサクセス・CS 導入後の運用/他部署展開のフォロー
外部パートナー・専門家 特殊要件/法務対応のアドバイス

①成約はゴールではなくスタート

  • 導入後も現場の定着支援、アップセル・クロスセル機会の発掘

  • 「他部署展開」や「系列会社展開」を視野にいれた関係づくり

  • 支援者(インナーセールス)を「会議で票を投じてくれる人」に育てる

5.まとめ ― エンプラ営業は「組織力×人間力×構造力」で勝つ

  • 本当の課題を見抜き、組織を動かし、人間関係を味方につける

  • 論理と感情の両面での根回しと合意形成が、案件の成否を分ける

  • 営業は一人で戦わず、社内・顧客内の支援者ネットワークを活かすべき

  • 何より大事なのは、売上の先にある「顧客の変革」や「社会インパクト」を信じてやり切る熱量

6.よくある質問(FAQ)

質問 回答(要約)
エンプラ営業で一番苦労するのは? 複数部門の合意形成と、反対者を賛成側に巻き込むこと
反対者の説得はどうやる? その人の信頼する人・人間関係・価値観を把握し、最適な橋渡し役を立てる
SMB営業経験者が最初にぶつかる壁は? 社内力学・人間関係・合意形成の複雑さと、進捗の見えなさ
案件のリードタイムはどのくらい? 1年~2年もザラ、焦らず仕込みに徹する胆力が必要

7.チェックリスト

  • [ ] 組織図・相関図を自分で作成し、常に最新にしている(パワーチャート・ステークホルダーマップを活用したアカウントプランニングが有効)

  • [ ] 反対部門・人をリストアップし、全員と1on1または非公式な接点を持った

  • [ ] 稟議・承認プロセスを「誰がどこで止めるか」まで詳細に落とし込んだ

  • [ ] 案件ごとにWBS(ガントチャート等)でタスク管理している

  • [ ] 導入後のサクセスプランも営業段階で設計している

→エンタープライズ営業を推進させるPath Lightとは

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