エンタープライズセールス
エンプラ営業が顧客商談以外でやるべきこと

- 1.エンタープライズ営業が商談以外でやるべきこと
- ①コアタイムとノンコアタイム:営業活動の捉え方
- ②一般営業とエンプラ営業の時間配分の違い
- ③ノンコアタイムの実態:調査結果に基づく根拠
- ④なぜこれほど違いが生まれるのか?
- 2.エンプラ営業の「ノンコアタイム」:具体的な活動内容
- ①ノンコアタイムの内訳と時間配分
- ②リサーチ・情報収集:顧客の「今」と「未来」を読み解く
- ③アカウントプランニング:長期的な関係構築の設計図
- ④ パワーチャート:見えない影響力を可視化する
- ⑤提案・資料作成:カスタマイズされた価値提案
- 3.セールステックによるノンコアタイム効率化
- ①PathLightによるパワーチャート自動描画の革新
- ②議事録AIの戦略的活用
- ③リサーチAIによる情報収集の高度化
- ④LLM活用による提案最適化
- ⑤統合的なセールステック活用による相乗効果
- ⑥テンプレート化・標準化による効率向上
- 4.実践的な週間タイムマネジメント
- ①セールステック活用後の週間スケジュール例
- ②ノンコアタイムの品質管理
- 5.まとめ
1.エンタープライズ営業が商談以外でやるべきこと
― なぜ「ノンコアタイム」が成功の鍵を握るのか?
「エンプラ営業って、なぜこんなに準備時間が必要なんだろう?」
こんな疑問を抱いたことはありませんか?お客様との商談や打ち合わせ以外の時間が、一般的な営業と比べて圧倒的に多くなるエンタープライズ営業。しかし、この「見えない時間」こそが、実は成果を大きく左右する重要な要素なのです。
PathLight社が実施したエンタープライズ営業担当50名への調査では、営業活動時間の60-70%が顧客との直接接触以外の「ノンコアタイム」に費やされていることが明らかになっています。では、なぜエンプラ営業ではこれほど多くの準備作業が必要なのか?そして、その時間をどう有効活用すれば成果につながるのか?本記事では、PathLightなどの最新セールステックを活用した効率化手法も含めて、この課題を解決するための具体的な方法をお伝えします。
①コアタイムとノンコアタイム:営業活動の捉え方

まず、営業活動を「時間の使い方」で整理してみましょう。
コアタイム(顧客接点)
お客様と直接顔を合わせる時間のこと。商談、プレゼンテーション、デモ、現場訪問など、まさに「営業の表舞台」と言える時間です。ノンコアタイム(非顧客接点)
お客様と直接接触しない時間。リサーチ、戦略立案、資料作成、社内調整など、「営業の舞台裏」での準備時間です。
この視点で営業活動を見直すと、一般営業とエンプラ営業の決定的な違いが見えてきます。
②一般営業とエンプラ営業の時間配分の違い
時間配分の比較

③ノンコアタイムの実態:調査結果に基づく根拠
PathLight社が実施したエンタープライズ営業担当者50名への調査では、ノンコアタイムの詳細な実態が明らかになりました。この調査結果によると、営業担当者の60-70%の時間が顧客との直接接触以外の活動に費やされており、その中でも特に時間を要するのがパワーチャートの作成と維持管理であることが判明しています。
④なぜこれほど違いが生まれるのか?
エンプラ営業では「数打てば当たる」アプローチは通用しません。一般営業が数十から数百社を相手にするのに対し、エンプラ営業は10-30社の少数精鋭に絞り込みます。しかし、その分一社あたりの深度が全く違います。
一般営業では意思決定者が1-3名程度であるのに対し、エンプラでは6-10名のバイインググループが関与します。商談期間も数週間から数ヶ月で済む一般営業に比べ、エンプラは半年から2年という長期戦になることが珍しくありません。
契約金額も桁違いです。一般営業が数十万から数百万円の案件を扱う一方、エンプラでは数千万から数億円規模の案件が中心となります。そのため、失敗したときのコストも非常に高く、慎重な戦略立案が不可欠になるのです。
2.エンプラ営業の「ノンコアタイム」:具体的な活動内容
①ノンコアタイムの内訳と時間配分
調査結果では、特にパワーチャートの作成と維持に多くの時間が費やされており、1ユーザーあたり年間51時間(新規作成44時間、保守7時間)もの工数が発生していることが明らかになっています。
②リサーチ・情報収集:顧客の「今」と「未来」を読み解く
エンプラ営業では、表面的な情報だけでは勝てません。顧客の深層にある課題や将来のビジョンまで理解することが重要です。
企業基本情報として、売上や従業員数、事業構造、財務状況をIR資料や有価証券報告書から詳細に把握します。さらに重要なのが経営戦略の理解です。中期経営計画や投資方針、DX戦略を決算説明資料や経営陣インタビューから読み解きます。
業界動向の把握も欠かせません。市場トレンドや規制変化、競合状況を業界レポートや専門誌から収集し、顧客企業がどのような外部環境に置かれているかを理解します。
組織・人事面では、組織図やキーマン、意思決定フローをLinkedInや人事発表から調査します。IT環境についても、既存システムや更改時期、満足度を展示会やセミナー参加状況から推測することが重要です。

③アカウントプランニング:長期的な関係構築の設計図
特定の企業(アカウント)との長期的なパートナーシップを築くための全体戦略を設計します。
アカウントプランの主要要素
【アカウントプラン テンプレート】
1. 企業概要・現状分析
- 基本情報(売上・従業員・事業内容)
- 財務状況・投資余力
- IT戦略・DX取り組み状況
2. 課題・ニーズ分析
- 顕在課題(公表済み・明確な課題)
- 潜在課題(推測される・将来的な課題)
- 解決への緊急度・優先度
3. 目標設定・KPI
- 売上目標・契約時期
- 成功指標・マイルストーン
4. 攻略戦略
- アプローチルート・接触計画
- 提案ストーリー・差別化ポイント
- リスク分析・対策
5. リソース計画
- 必要な社内リソース
- パートナー連携・外部協力④ パワーチャート:見えない影響力を可視化する
大企業の意思決定は、組織図だけでは見えない複雑な人間関係や影響力が絡み合います。誰がどのような役割を持ち、誰が最終的な決裁権を持つのか、誰が導入推進を支援してくれるのかを把握することは、商談を有利に進める上で不可欠です。
パワーチャートで把握すべき人物像
※関連記事:エンプラセールスにおけるバイヤータイプ別アプローチ
⑤提案・資料作成:カスタマイズされた価値提案
一般営業の汎用的な提案書とは異なり、エンプラ営業では顧客に完全にカスタマイズされた提案が求められます。
提案資料の種類と作成時間

3.セールステックによるノンコアタイム効率化
①PathLightによるパワーチャート自動描画の革新
従来、パワーチャートの作成と更新は営業担当者にとって最も時間のかかる作業の一つでした。PathLight社の調査によると、年間のパワーチャート作成数30件、保守件数を50件とした場合、1ユーザーあたり年間53時間もの工数が発生していることが明らかになっています。
PathLightのパワーチャート自動描画機能は、この課題を革新的に解決します。salesforceやHubSpotなどから担当者情報を自動的に取得し、関係者間の組織図情報を視覚的にマッピングします。

PathLightによる削減効果
新規作成工数の削減: 44時間/年
保守工数の削減: 7時間/年
合計削減効果: 51時間/年
この削減された時間を時間単価5,000円で換算すると、年間255,000円相当の価値創出が可能となります。
②議事録AIの戦略的活用
商談後の議事録作成やネクストアクションの整理は、多くの営業担当者にとって負担の大きい作業です。最新の議事録AIを活用することで、この作業を大幅に効率化できます。
議事録AIの具体的活用例
③リサーチAIによる情報収集の高度化
顧客企業や業界に関するリサーチは、エンタープライズ営業の基本ですが、膨大な情報の中から必要なものを見つけ出すのは一苦労です。リサーチAIは、この課題を効率的に解決します。
リサーチAIの具体的活用例
④LLM活用による提案最適化
大規模言語モデル(LLM)は、顧客情報や業界トレンドに基づき、パーソナライズされた提案作成を支援します。
LLM活用の具体例
⑤統合的なセールステック活用による相乗効果
PathLightのパワーチャート自動描画機能と、議事録AI、リサーチAIを組み合わせることで、相乗効果を生み出すことができます。

この統合アプローチにより、従来のノンコアタイムを最大60%削減しながら、戦略の精度を向上させることが可能になります。
⑥テンプレート化・標準化による効率向上
4.実践的な週間タイムマネジメント
①セールステック活用後の週間スケジュール例

②ノンコアタイムの品質管理
5.まとめ
エンタープライズ営業における「ノンコアタイム」は、決して無駄な時間ではありません。むしろ、PathLight社の顧客50名への調査結果が示すように、この時間への戦略的投資こそが、一般営業との決定的な差別化要因となります。

成功のための重要ポイント
時間配分の最適化:ノンコアタイム60-70%の配分を意識し、セールステックを活用して質の高い準備に効率的に時間を投資する
統合的なセールステック活用:pのパワーチャート自動描画機能により年間51時間の工数削減を実現し、議事録AIやリサーチAIと組み合わせることで、相乗効果を最大化する
効果測定の徹底:ノンコアタイム投資のROIを定量的に把握し、継続的に改善する
「商談の時間が少ない」と悩むのではなく、「戦略的準備の時間を最新テクノロジーで最大活用できる」と発想を転換してみてください。この視点の変化と適切なセールステック活用が、エンプラ営業での成功への確実な道筋となるはずです。
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